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プロジェクト概要

総括責任者 挨拶

久保 千春 

九州大学総長 拠点総括責任者

九州大学は、2011年に総合大学として創立百周年を迎えました。その百年の伝統を礎に、世界的研究拠点・教育拠点として次の百年に向けて知の新世紀を拓くべく、教育・研究・診療等の諸活動を展開しています。

研究においては、人類が長きにわたって遂行してきた真理探求とそこに結実した人間的叡智を尊び、これを将来に伝えてゆくとともに、諸々の学問における伝統を基盤として新しい展望を開き、世界に誇り得る先進的な知的成果を産み出してゆくことを自らの使命としています。

そうした具体的な活動の一つとして、学の知的成果と産の創造力の融合を図り、産学融合により得られた研究成果を効率的に社会に還元することを念頭においた先端融合医療領域を創生していく「先端融合医療レドックスナビ研究拠点」(文部科学省科学技術振興調整費・先端融合医療領域イノベーション創出拠点の形成プログラム)を2007年8月に開設いたしました。また、2009年度には、拠点の本格化に向けた絞り込み審査を受け、本格的実施に移行する課題(継続課題)として認められました。

生体現象のセントラルドグマ的な原理ともいえるレドックス(酸化・還元)反応は、様々な環境要因の変動、あるいは非健康的な生活習慣により異常を起こすことが知られています。レドックスナビ研究拠点では、この生体レドックス異常を未然に発見し、適切な治療薬を投与し、また施術を行うことを一貫して推進する先端融合医療領域のイノベーションを目指して、大学と協働企業が対等のパートナーとして協力する新しい社会連携を進めています。

真の協働研究をすすめるためには、大学部局間、あるいは産学官の組織の壁を乗り越える必要があります。そこで、本学では、レドックスナビ研究拠点開設当初から、病院キャンパス内・ウエストウイング棟5Fに約1,000 ㎡の専有スペースを提供し、専任教員や専門職員の配置、関係諸規則の改正、知的財産マネジメントの新方法の制定等、産学協働研究が進めやすい制度作り等を行い全学的な協力体制のもとで本拠点の基盤整備を行ってきました。また、さらに基盤設備を充実させるため、ウエストウイング棟6Fに1,000 ㎡のスペースを提供しています。

レドックスナビ研究拠点では、出口を見据えた研究への発展と、研究成果を臨床の場や国民へ速やかに還元するネットワーク構築のため、新たな協働機関の参加を得て、研究を推進しております。皆様のこれまでのご協力、ご支援に篤くお礼を申し上げますとともに、今後とも更なるご支援を賜りますよう、心からお願いいたします。