ここから本文です

ネット医療グループ協働企業:九州電力株式会社

各種センサーを活用した健康支援システムの開発
高田 和馬 <九州電力株式会社 事業推進本部 部長(情報通信事業担当>

 弊社は、電力事業を営んでおりますが、我々が所属する事業推進本部は、九州電力グループ会社へグループとして一体感のある事業運営を行うためのサポートを行うと共に、弊社とグループ企業の経営資源を活用した事業の展開を行っています。中でも情報通信事業担当は、情報通信事業に関するグループ会社のサポートや弊社とグループ会社が保有する情報通信基盤を活用した事業の展開等に取り組んでいます。
 情報通信事業グループ会社が提供している主な情報通信サービスとしては、(株)キューデンインフォコムが提供しているデータセンターや九州通信ネットワーク(株)によるブロードバンドサービスなどがあります。データセンターの特徴は、強固なファシリティと厳重なセキュリティです。福岡西方沖地震の時には、データセンターの免震構造がその機能を発揮し、データセンター内に飾ってあった一輪挿しの花瓶が倒れなかったという逸話が残っています。また、ブロードバンドサービスは、九州域内に張り巡らした光ファイバーネットワークによる高速インターネット回線や専用線を提供しています。なお、当グループの研究におけるシステム開発は、弊社グループである九電ビジネスソリューションズ(株)が行っています。そして弊社は、これらの情報通信基盤を活用した新規事業展開を行うために、様々な新しいサービスについて検討をしています。
 このように我々の部署は事業化の推進を図るところであり、本拠点でも、拠点における研究成果と弊社の情報通信基盤を活用した事業を立ち上げ、サービスとして地域社会へ還元することにより、安心・安全社会の実現を目指します。
 ネット医療グループにおいて、具体的にどのような研究を行っていくかについては、ネット医療グループ内で議論を重ねた結果、長期的に取り組む内容と中期で取り組む内容とに分けて進めていくことになりました。長期的な取り組みとしては、レドックスナビ研究拠点の研究成果を活用するサービスの開発であり、OMRIなどによる遠隔画像診断システムの開発を目指します。また、中期的な取り組みとしては、健康支援システムの開発を行います。健康支援システムとは、利用者の家庭に各種バイタルセンサー等を設置し、それらから得られた情報を基に分析を行い、利用者の現在の健康状況について情報を提供し、利用者の行動変容を促すことによって健康の手助けを行うものです。さらには得られたバイタルデータを基に現在の健康状況だけでなく、近い将来における健康情報あ8病気になる可能性やその病名)についても、それを自動で推測し、情報提供を行うことを考えています。そのためには各種バイタルセンサーからの情報と健康情報との相関関係を把握する必要があり、今後は実証実験などを行いながら、その相関関係を見出す研究を進めていくこととしています。
 研究初年度は、健康支援システムにおけるバイタルデータの収集システムについて試験的に構築を行いました。今後は、この収集システムの利便性の向上や実証試験を行い、健康支援システムの開発に向けてグループ一丸となり研究に取り組んでまいります。

 

 

 

 

 

協働機関リンク