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生体レドックス画像解析グループ協働企業:日本電子株式会社

生体レドックスイメージングシステムの開発 
杉沢 寿志 <日本電子株式会社 経営戦略室 戦略企画グループ長>

 日本電子株式会社は、世界最高の分解能を持つ透過型電子顕微鏡や、世界最高速のスループットを持つ生化学自動分析装置など、最先端の技術を製品化し、市場に提供することで、科学の進歩と社会の発展に貢献しております。
 
分析機器事業においては、磁気共鳴分光(核磁気共鳴(NMR)および電子スピン共鳴(ESR))装置の国内唯一の専門メーカーとして、レドックス研究に関わる各種の機器開発に貢献しており、これまでにも九州大学との協働で、電子スピン共鳴画像化装置を初めとする生体ラジカル可視化装置の開発を行ってきました。

 先端計測機器開発プロジェクト(研究代表者:内海英雄)においては、パルスESR技術を生かしてMRI観測前段階にESR励起を行うことで、フリーラジカル周辺に存在する水素核のみ選択的にスピン分極を生じさせ、フリーラジカル存在位置を水素核MRIで検出するOMRI装置を試作し、従来のESRイメージングでは得られない高い空間分解能での可視化を実現しました。
 先端計測プロトタイプ実証・実用化プログラム(研究代表者:澤田政久)においては、九州大学や他の参画機関とともにOMRI装置の製品化を推進しており、弊社はNMR分光計をベースとしたOMRI分光計の開発に取り組んでいます。
 さらに先端計測ソフトウェア開発プログラム(研究代表者:市川和洋)では、OMRI計測に不慣れな研究者が適切な条件にてOMRI測定をすることを可能とする撮像計画支援プログラムと、一連のOMRI画像から生体機能画像(酸化還元画像、組織酸素分圧画像、組織pH画像)情報を得るためのソフトウェア開発を行いました。

 日本電子株式会社は、これまでの共同研究の実績を発展させて磁気共鳴法を中心に生体レドックスの画像化、高感度分析を通し、生体レドックスナビゲーションの解析・分子イメージングに関わる技術開発に貢献し続けています。

 日本電子株式会社は、事業群の中でもとりわけ特異な技術の結集が必要なNMR/ESR事業を基盤事業として強化するため、本年4月1日より株式会社産業革新機構からの出資を受けて、株式会社JEOL RESONANCEとして分社化することとしました。
 日本電子グループは国内外の研究機関、企業、大学等の研究開発をサポートし、その成果を新たなアプリケーション開発に活用する技術革新の相乗サイクルを実現することが社会的責務であると考えております。
 新会社は、今般の分社化により経営面の機動性を高めると同時に新技術およびハイエンド製品の開発とアプリケーションの拡充を加速いたします。また、小回りの利く独立企業体制への移行により、スピード感を持ったソリューション提供型のビジネスモデル構築および重点戦略部門への経営資源の先鋭的投入を可能とし、加えて、間接コストを極小化・最適化することによりグローバル競争力を培い、国内唯一の新世代NMR装置メーカーとして、科学技術の発展と日本の豊かな未来への貢献を理念に事業を飛躍的に成長させるべく、新たなチャレンジを開始いたします。

 

 

 

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